No.27 1台でロボット + グリッパ + 搬送を自在に制御『ロボットコントローラ MRC01』
ロボットコントローラ MRC01は1台でロボット 5軸+周辺機器 2台=最大7軸まで対応できるため、幅広い用途にお使いいただけます。また同じ使い勝手で垂直多関節・水平多関節(スカラ)・直交などさまざまなロボットの操作・設定ができますので、担当者の負担軽減や立上げ期間の短縮に貢献します。
『5』+『2』の組み合わせで広がる設計の自由度
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MRC01は「初期設定」「動作プログラミング」「動作確認」の3ステップで、ロボットをカンタンに導入・制御できるオリエンタルモーター製のロボットコントローラです。無料のプログラミングソフト MRC Studioもご用意しています。オリエンタルモーター製αSTEP(アルファステップ)AZシリーズ/AZシリーズ搭載 電動アクチュエータを使用した垂直多関節・水平多関節(スカラ)・直交などさまざまなロボットに使用できます。
MRC01の操作手順やコマンドについてはこちらをご覧ください⋙「ロボットコントローラ MRC01をレビューしてみた!」
1台でロボット『5軸』と周辺機器『2軸』を制御
ロボット本体 最大5軸+エンドエフェクタが制御できたところに、もう1軸使えるように機能を追加しました。これで、部品供給のインデックステーブル、インデックスコンベア、横移動の電動スライダまでMRC01で制御できます。コレ1台でなんと7軸も。驚きですね。しかも同じく操作はカンタンです。
下表は組み合わせできる製品の一例です。全てオリムベクスタで販売しております。ロボット:最大5軸
+ エンドエフェクタ1:1軸
(グリッパ系)〈新機能〉
+ エンドエフェクタ2:1軸
(搬送系)オリムベクスタ
垂直多関節ロボットアーム OVR350K1:5軸オリムベクスタ
垂直多関節ロボットアーム OVR680K5N:4軸オリエンタルモーター
EHシリーズ電動スライダ
ボールねじ/ベルト・プーリTHK
直交ロボット:3軸FESTO
直交ロボット:3軸ミューラボ
RBCK30シリーズNKE
インデックスコンベアFESTO
平面ガントリー:2軸THK
EGシリーズ三共製作所
RGVシリーズ『5』+『2』で設計者の負担軽減
「ロボットは半完成品」と言われるように、ロボット単体で活用することはできず周辺機器も含めたFAシステムの構築が必要です。しかし、そのために発生するコントローラの選定・購入やプログラミング及びそれらの習得は担当者の負担になります。MRC01は周辺機器も含め最大7軸まで制御できるためこのような設計者の負担を軽減し、シンプルなFAシステムの構築に貢献します。具体的な事例をご紹介します。
事例1:垂直多関節ロボットアーム 5軸 + 電動グリッパ 1軸 + 電動スライダ 1軸
事例2:垂直多関節ロボットアーム 5軸 + 電動グリッパ 1軸 + 中空ロータリアクチュエータ 1軸
事例3:平面ガントリー 2軸 + インデックスコンベア 1軸
設計者の負担軽減や立上げ期間短縮に貢献購入・内製を含む新規ロボット導入はもちろんですが、動作変更や他設備への流用など、あらゆるシーンで設計者の負担軽減・時間短縮が期待できます。
ロボット操作の習得時間短縮
とにかくカンタンです。設備設計初心者でも「1時間ほどで動作可能なプログラムの作成を行うことができた」との声もありました。 また用途に合わせて複数メーカーのロボットを使用する場合は、それぞれの操作方法を習得する必要があり、担当者の負担増加・立上げ期間の長期化などにつながります。
しかしMRC01及びMRC Studioは垂直多関節・水平多関節(スカラ)・直交ロボットなどのタイプに関わらず、操作方法やPLCからMRC01への接続・通信方法は変わりません。 そのため一度操作方法を習得すれば、別のロボットを立ち上げる際に応用でき、担当者の負担軽減や立上げ期間の短縮に貢献します。
MRC01の操作手順やコマンドについてはこちらをご覧ください⋙「ロボットコントローラ MRC01をレビューしてみた!」立上げ作業の効率化
ロボットを含めたすべての機器をPLCで制御する場合、ロボットやその他周辺機器の動作プログラムを一度に作成する必要があり、PLC担当者の負担が大きくなります。一方MRC01はMRC Studioを使うことで、PLCを介さず単独で動作プログラムの作成・テストができます(下図赤点線内)。
PLCのプログラムとは別にロボットのプログラムを作るなど、複数の担当者で分担できるため立ち上げ作業の効率化が図れます。 また、後からロボット動作の変更が必要な場合もPLCのプログラムはそのままに、MRC Studioの編集のみでよいため、少ない工数で変更ができます。内製ロボットもカンタン
市販品に比べサイズやコストの自由度が高いことから内製を検討するケースも見られます。しかしロボットを思い通りに操作するには、各モーターに対して複雑な制御が必要になります。 しかし、MRC01を使用することでその複雑さを意識せず、市販のロボットと同様の感覚で設定が可能です。
動画はオリエンタルモーターで制作した小型のスカラロボットです。コンパクトな多関節ロボットの内製をサポート
ロボットジョイントアクチュエータ RJシリーズロボット装着時にモーター部の張り出しを抑えられるため、限られたスペースを有効活用できます。また直接面取付が可能なので、連結部品(カラー)が不要になり、設計や組付けの手間、部品コストの削減が図れます。
詳しい使い方やカタログのダウンロードはこちらをご覧ください⋙-
MRC01を使った『システム提案』
ロボット本体はもちろん、周辺機器の選定やプログラミングまでワンストップでサポートする『システム提案』。一例として自動検査ラインをイメージしたデモ機を制作しました。このような工程の自動化を検討中ではありませんか?オリムベクスタがまるごとサポートします。お気軽にお問い合わせください。
自動検査ラインデモ機
3種類のワークからOK品のみコンベアに移載し、NG品をレールに排出するデモンストレーションです。2種類のロボットアームと電動グリッパをMRC01で制御しています。
デモに使用している製品の詳細はこちらをご覧ください⋙「PLCがなくても自動化できます! 「PLC」も「外部センサ」も使わない自動化ライン構築のご提案」
【システム構成】
購入も内製も。ロボットの導入はご相談ください。
MRC01は設計者の負担軽減や立上げ期間短縮に貢献します。特に初めてロボットを検討されているお客様におすすめします。また購入・内製問わずロボットの導入をサポートしますのでお気軽にお問い合わせください。訪問はもちろんですがオンライン(Microsoft Teams・Zoomなど)でもご相談を承っております。