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No.9 位置決め機能内蔵ドライバの使いこなし

位置決めモータの使いやすさを追求、位置決め機能内蔵ドライバの使いこなし

装置設計において、複数軸のモータを制御し、画像処理から位置補正を行いながら加工を繰り返す複雑な動きをする装置もあれば、
寿命試験機のように決まった距離を数か月間繰り返し動作させる単純な動きをする装置もあります。
ステッピングモータやサーボモータなど位置決めモータを制御する際のシステム構成としては通常【図1】のようになります。

【図1】

上位コントローラ(PLC)の下に位置決めコントローラを用意し、このコントローラで複数軸のモータを制御します。
位置決めコントローラを設ける目的として、上位コントローラ(PLC)の負荷を軽減させるためですが、決して安価ではありません。
単純な動きをさせる装置であっても、位置決めコントローラを使うと高価な装置になってしまいます。

そこで、位置決めコントローラを使わずに、上位コントローラ(PLC)からの ワンショット信号のみで、モータを動作させる方法を紹介します。【図2】

【図2】

本来、モータを駆動させるためのドライバには ①パルス列入力ドライバ ②通信対応ドライバ ③位置決め機能内蔵ドライバの3種類があります。
この中で位置決め機能内蔵ドライバを使用します。

位置決め機能内蔵ドライバの機能

位置決め機能内蔵ドライバとは、ドライバ内部にパルス発振機能が搭載されており、無償専用ソフトをDLして位置決めポイント・速度を入力します。
入力できるデータのポイント数は次の通りです。

■位置決め運転データ設定数

■位置決め機能内蔵ドライバの機能

・データ番号選択での単独運転、入力データ順に自動運転させる順送り機能、データ同士を結合させる連結運転機能
・繰り返し動作回数を設定できるカウント機能
・タイマー機能
・無限回数設定ループ機能
・押し当て運転
・近回り運転機能、など

オリエンタルモーター製品は、あらかじめ位置決めポイント・速度を専用ソフトの画面に沿って入力します。
ドライバへのデータの書き込みは無償のサポートソフト(MEXE02)をダウンロードしてください。


上位コントローラから START信号を受け取るだけで思いどおりの動作ができるようになります。制御はI/O、Modbus(RTU)、RS-485通信のいずれかで
行いますのでタッチパネルから直接駆動することもできますし、トグルスイッチからワンショットの信号でも動かせますので、評価機、デモ機などに簡単に使えます。
全てのモーターにはアブソリュートエンコーダが搭載されているので、ソフトウエア上でリミットや電気原点を設けることで、センサーを付ける必要がありません。
簡単制御、省配線、ローコスト設計に貢献します。

さらに動画で使い方・便利な機能をご紹介! 詳細はこちらから»

PLCすら使わずに、タッチパネルだけで位置決め機能内蔵ドライバ商品を運転させることもできます。

PLCをはじめとする機器を取り揃えて、展開接続図から実配線へ・・・と何かと手間のかかる装置設計。もっと簡単に作れないものか?多くの設計者が抱える悩みではないでしょうか?こちらの紹介はタッチパネルと位置決め機能内蔵ドライバでモーターを制御します。タッチパネルの画面作画もサポートいたします。
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オリムベクスタ商品とモータを組み合わせると・・・

直動スライダではボールねじタイプが最大ストローク 3000mm、ベルトタイプではストローク 8500mmまで選べます。
電動シリンダでは最大ストローク 1500mm、最高速度 1000mm/s、最大推力17000Nです。
電動プレスにも位置決め機能内蔵ドライバが使用できます。

充填機、防錆装置などの上下駆動、左右駆動の繰り返し運転。定点間での部品の送り出しにボールねじを使用しているのであれば、ベルトスライダとサーボモータを
組み合わせることで、搬送速度が上がりタクトタイムの大幅短縮が期待できます。
寿命試験装置の繰返し往復運転、金属部品へのブッシュの圧入、フィルムの張り合わせ、インデックス運転など、機構商品と位置決め内蔵機能ドライバを組み合わせる
ことで、簡単でありながら様々な用途に使用いただけます。  組合せ機構商品一覧はこちら⋙

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