オリエンタルモーター BX2シリーズ
-
小型・高出力・高効率のブラシレスモータにエンコーダを搭載。
サーボモータのように、速度制御、位置制御、トルク制限が可能です。
チューニングレスで簡単にお使いいただけます。
特 徴
速度制御
●最高水準の速度制御でタクトタイムアップに貢献
最高回転速度 4000r/min、速度比 1:2000(従来比2倍)
BXIIシリーズは、2~4000r/min(デジタル設定時※)を実現。回転速度範囲が大幅に拡大しました。
※アナログ設定時は、30~4000r/minです。
●ワークやタクトタイムに合わせた速度選択が可能
回転速度を16速まで設定可能(従来比2倍)
●外部環境の影響が少ないなめらかな運転
速度変動率 : ±0.05%(対負荷・対電圧・対温度)
●上下駆動時の速度制御もかんたん
電磁ブレーキ付モータなら、上下駆動(巻き下げ運転)時にも、安定した速度制御がおこなえます。電磁ブレーキのON/OFFは、ドライバへの運転指令による自動制御です。停電などの電源OFF時にはモータを瞬時に停止し、負荷を保持します。
上下駆動時には、回生エネルギーが発生するため、別売りの回生抵抗が必要です。
位置制御
●位置決め機能を内蔵
ドライバ本体のみで位置決め運転が可能です。
●多彩な位置決め運転が可能
・運転データを16点まで設定可能(従来比10点増)
・運転機能は単独運転、連結運転、連結運転2の3種類
●同一方向への連続回転動作が可能
指令位置が「ラウンド設定範囲」パラメータ値を超えると、指令位置や多回転データを0に戻すことが可能です。多回転データも0に戻るため、同一方向の連続回転動作が可能になります。
【同一方向に連続回転動作する場合の用途例】
トルク制限
●トルク制限機能とは?
モータの瞬時最大トルクの設定範囲を0~250%まで1パーセント単位で制限することができます。
使用状況に合わせて、安全のためにモータのトルクを抑えるほか、用途に合わせて活用することができます。
●さらにBXIIシリーズでは・・・
・トルク制限精度の向上。BXII :±10%程度(定格トルクに対して)
・トルク制限ON/OFFを外部信号(TL入力)で切り替え可能
●トルク制限を使った用途例
新機能
●ティーチング機能
ドライバのパネル・データ設定器 OPX-2A(別売)またはサポートソフト MEXE02※を使用して、ティーチングができます。テーブルを目的の位置まで移動し、そのときの位置データを位置決めデータとして記憶します。
●テスト運転機能(JOG運転)
モータとドライバを接続し、電源を入れるだけで接続の確認ができます。
●プリセット機能
任意の位置でP-PRESETを入力し、原点を確定する機能です。原点位置を任意の値に設定でき、外部センサは不要です。
使いやすさ
●データ設定がかんたん
ドライバ本体の操作パネルでデジタル設定、操作ができます。回転速度、負荷率、現在位置、運転番号などを表示できます。別売りのデータ設定器(OPX-2A)を使って、遠隔での設定も可能です。
●スイッチ一つで制御モードをかんたん切り替え
速度制御、位置制御、BX互換※(速度制御)、BX互換※(位置制御)の切り替えが簡単にできます。
※従来品BXシリーズとほぼ同じ環境でご使用いただくことができます。
モータコネクタはワンタッチ式、I/Oコネクタはスクリューレスのため、ねじ止めやはんだ付けは不要です。
ドライバ本体は密着取付に対応し、制御盤内の省スペース化に貢献します。
●データ編集やモニタリングもかんたん
・サポートソフト MEXE02
運転データの設定や、パラメータの変更、モニタなどがコンピュータでおこなえます。
信頼性
●もしものトラブル時も安心
アラーム(保護機能)とアラーム発生前に警告を出すワーニング(警告機能)で、もしものトラブル時に迅速な対応ができます。
●シンク/ソースロジック選択可能
外部コントローラに合わせて、シンク/ソースロジックを結線を変えることで切り替えることができます。
ラインアップ
電源電圧は、単相100-120V、200-240V、三相200-240Vに対応しています。
モータ・ドライバー間は、接続ケーブル(または可動接続ケーブル)を必ずご使用ください。
別売りの接続ケーブルと組み合わせた場合、最大30.7mまで延長可能です。
重量物の回転用途に~許容荷重を大幅アップ!~
別売のフランジ出力ヘッド(AGD580B)を平行軸ギヤヘッドに後付けすると、ギヤヘッドだけの場合よりも許容ラジアル荷重と許容アキシアル荷重が大幅にアップします。
車輪や回転テーブルなどを回転機構に直接取り付けしやすくなるので、設計時間の短縮に貢献します。
●許容荷重を大幅にアップ
軸受けにクロスローラベアリングを採用することで高許容荷重を実現しました。
モータ(ギヤヘッド)と組み合わせることで許容ラジアル荷重、許容アキシアル荷重を大幅にアップするため、ギヤヘッド単独よりも大きな荷重を受けることができます。
●重量物の回転用途に有効
許容荷重がアップすることで、無人搬送台車、回転テーブルなどの重量物の搬送が可能です。